土曜日

神経症と脳の関係

最近の研究では神経症を解明するために、脳内の研究が進んでいます。

神経症の原因として考えられているのが、脳内の物質であるセロトニン、ドーパミン、GABA、ノルアドレナリン等の物質が関係しているという研究結果があります。セロトニンやノルアドレナリンは神経症だけではなく、うつ病の原因と考えられている物質で、ドーパミンは統合失調症との関係性があるとみられています。

これらの脳内物質がきちんとバランスが保たれていればいいのですが、このバランスが崩れてしまうと様々な神経症状等が出現するというわけです。

ですがこれらの神経症などとの関係性がわかると、それに適した薬ができて、はっきりと治療法が見えてきます。

例えば神経症のなかでもパニック障害では、抗うつ薬であるイミプラミンが効果的だということで使用されるようになりました。抗うつ薬はセロトニンやノルアドレナリンに作用する薬ですから、それがパニック障害にも効果があったということは、やはりセロトニンなどの脳内物質が関係しているということがわかります。

もちろん脳内物質を100%神経症の原因とは考えるわけではないですし、薬物療法だけで神経症状が完治するかどうかはわかりません。

ただある程度脳内物質の原因が分かれば、そしてこれからさらに脳内の研究が進めば、かなり神経症にもより効果的な薬が出てくる可能性は高いと思います。