神経症という症状にもなりやすい性格とそうではない性格というものがあるようです。
神経症にかかりやすい性格の大きな特徴としては、非常に神経質であるという点が挙げられます。
自分自身もパニック障害であったという森田療法で有名な森田正馬という人は、こういった神経症に陥りやすい神経質な性格のことを神経質性格と名付けました。
この神経質性格は、まず内向的であるということ、そして自己内省的であるということ、次に物事に敏感であったり、心配性で小心な部分があるといわれています。あらゆる物事に対してくよくよしやすい傾向にあるとも言えます。
森田はこのような性格傾向をヒポコンドリー性基調と名付けました。
神経質性格は一見性格的に弱いように見えますが、すごく完全主義で、高い理想を持ち、頑固で負けず嫌いな強い部分も反対に持ち合わせているということです。
逆に強い部分があるために、弱い部分が受け入れられないのではないかと考えたわけですね。
森田はこのような神経質性格は生まれもった素質だという見解を出しているようです。