家族療法は神経症のみならず、精神病でもよくいわれる治療法です。
家族療法の基本的な考えは、実際に神経症に罹っている人とその家族関係を改善させることによって、神経症の症状を和らげていこうとする考えです。
家族関係の中でもとくにコミュニケーションの部分に焦点を当てます。
とはいっても神経症の原因がすべて家族の関係にあるわけではないので、それは誤解しないようにしてください。
この家族療法をよく用いる神経症の症状としては、特に摂食障害や中学生や高校生などの思春期に起こりうるケースによくつかわれるようです。
例えばですけど、親子関係で過保護すぎるとか、家族自体が本人にストレスをかけている家族環境では、まず家族の方にも病院に来てもらって、神経症という症状についての正しい知識を認識してもらうことから始まると思います。
このように家族の環境を良くすることで、少しでも患者さんのストレスを軽減していくことによって、摂食障害等の神経症状の改善を促していくのが家族療法のあり方です。