身体化障害は特に体を調べてもとくに異常はないのですが、体の症状としてでる神経症です。神経症の中でも古い分類ですが心気神経症という位置づけになっています。
だから精神科に診てもらうまでには、内科や外科に行ってから随分と期間が経ってからになるケースが多いようです。
神経症的な身体的な症状には、消化器系統の吐き気などの症状、皮膚系統のかゆみや痛みなどの症状があります。女性であれば月経などの異常がでたりします。抑うつ感や不安感などの症状もでます。
こういった神経症状は慢性的になかなか症状が改善されないという特徴があり、男性よりも圧倒的に女性に多いという報告があります。
心気神経症の発症時期は成人のわりと早い段階に起こります。
治療としては精神科に通うのが一番なのですが、身体化障害は身体に異常をきたすものですから、なかなか精神科にかかる機会はないようですが、検査をしても異常が見つからない場合は早期に精神科にかかる方がよいと思います。
理由がはっきりしないので、無意味に薬を乱用してしまう可能性もありますので、注意が必要です。